戸締り確認&通知センサーをマイコンで自作 part1

戸締り確認&通知センサーをマイコンで自作 part1

実は私、以前強迫性障害を患っていまして、家の戸締りをちゃんとしたか何度も確認してしまう人間でした。
小さい頃からこの戸締り確認の強迫行為は続けていましたので、親元を離れ一人暮らしをするぐらいには、生活に不便を感じるぐらいまで、戸締り確認を行う面倒くさいやつになってました。

一人暮らしを始めてからは、外に出てからも戸締り確認だけの為に家に帰るのは、面倒くさい奴だと自覚していましたので、何とか強迫性障害を克服しようと思い立った結果、自分に最も効果があったのはデジタルの活用でした。

強迫性障害を克服した戸締り確認デジタル化

私の場合、戸締り確認を何度も行ってしまう大きな原因が、自身の行為への自信の低さが原因でした。
家から出るための準備を行っていくうちに、戸締りをしたかどうかの記憶があいまいになってきて、不安になり、再度戸締り確認をしてしまうというループができてしまうのが原因でした。
ですのでまず最初に思いついたのが、戸締りができているかを「玄関」 「窓」に行かなくても、視覚的に簡単に確認できればこの不安を解消する行為に時間がかからなくなるのではないかと考えました。
結果、このシステムが私の強迫性障害を克服する大きな役割を果たすことになるのですが、そこについてのお話は本稿の最後にさせていただきます。

自宅戸締り確認システムの概要

まず、私の一人暮らし宅はアパートですので、そんなに戸締りを確認するところは多くありません。玄関扉一つと窓2つです。(実家にいたときは窓が大量にあったので、それはそれは確認作業が大変だったのですが・・・)
玄関はアナログな一般的鍵施錠です。スマートロックの存在は知っていたので、玄関の戸締りデジタル確認はスマートロック(Qrio Lock)で実現しました。wifiモジュールも合わせて購入すれば外出先からでもスマートフォンから戸締り状況を確認できますので、オススメです。

問題は窓の施錠確認で、近年はそこそこ有名な会社が窓開閉通知システムを出していますが、数年前はそこまで有名でなく、またあってもシステムが大がかりのものが多かったため、自作することにしました。

・玄関扉 ⇒ Qrio Lock
・窓   ⇒ リードスイッチ&Arduino

という構成で自宅戸締り確認システムを作っていきます。

小話:Qrio Lockに関して

Qrio Lock と他社スマートロックとの違い・比較 | Qrio Lock Blog

今回のメインは窓開閉通知にしますので、玄関扉のデジタル通知方法であるQrioLockはご紹介だけにとどめておきます。
QrioLockはQrio株式会社が販売するスマートロックです。既存のアナログ錠に外付けする形でつけるスマートロックで、スマートフォンの専用アプリから鍵の施錠確認や、実際の施錠も行えます。
国内では1,2位を争うほど有名なスマートロックで、玄関への穴あけ加工等が不要で、非常に簡単に取り付けが可能となっています。

Qrio Lockを使用しての感想は、非常に簡単に取り付けができて、今まで特に困った故障等もないので非常に満足しています。ハンズフリー開錠機能もあり、従来のアナログ鍵より便利になりました。
使用している電池はCR123Aという少し特殊なリチウムイオン電池を使用しているのですが、長い間利用することを考えると、充電できる2次電池より、交換する1次電池の方が安全性は高そうですね。欲を言うとアルカリ乾電池で動くと入手性が良くて便利ですが、施錠の際にモーターを回すので、出力不足なんでしょうね。残量もわかりずらいですし。

リンクを貼っておきますので、私と同じく強迫性障害を患っている方は、ご検討してみてはいかがでしょうか。

窓施錠通知システムの概要

窓を閉めたかどうかの確認は施錠部にリードスイッチを付けて、それをArduinoで制御し施錠状態をLEDの点灯で表します。
ただ、これには一つ問題点がありまして、通信方法を有線にしてしまうと家じゅうを這うケーブルができてしまいます。
ですので、リードスイッチ⇔Arduino間は無線にします。今回はMONOWirelessのTweliteを使います。

Tweliteは各種マイコンで無線通信機能を非常に簡単に実装できる製品群です。個人で使うならTWELITE DIPを用意すればすぐ利用できます。
また、TWELITE PALという製品群では、無線通信機能が付いた各種センサー群があります。今回ちょうど使いたかったリードスイッチ(OPEN-CLOSE SENSE PAL)がありましたのでそちらを利用していきます。

構成表

  1. Arduino UNO
  2. Twelite DIP Blue & アンテナ
  3. Twelite PAL OPEN-CLOSE SENSE
  4. 表示用LED 5V動作

開発ステップ

  1. Tweliteの動作確認
  2. TweliteとArduinoとの通信確立
  3. Arduinoプログラミング

上記開発ステップで開発を行っていきます。各章に分けて解説も行っていきます。
もし余裕がありましたら、LineNotifyを使って外出先からも開閉状態が分かるようにしてみたいと思います。

次章(Tweliteの動作確認)に続く・・・

part1-システム概要- 
part2-TWELITEとは?使い方を解説-

part3- 通知LED点灯-