BMW F20 1シリーズに国産社外サブウーファーを増設
今回はBMW F20 1シリーズに国産社外サブウーファーを増設していきたいと思います。
BMW F型は純正でもシート下にサブウーファーがついているのですが、純正らしく冒険しない設定で、いまいち迫力に欠けます。
ですので今回は、Pioneer「TS-WX70DA」をリアトランクにインストールしていきたいと思います。
概要
今回インストールするPioneer「TS-WX70DA」の特徴は以下の通りです。
・200W D級アンプ搭載
・スペースユーティリティに優れたデザイン(F20のトランクにピッタリ!)
・純正スピーカーライン(アンプからの出力)への割り込みでインストール可能
・電源は10Aが取れる配線からの分岐からパワーを供給。
私がこれを選んだ理由は、オーディオに詳しい方からのおすすめが一番の理由なのですが、それ以外にも、
・箱型でフルサイズなのが良かった。
→トランクに入れる前提なので、中途半端サイズよりフルサイズのほうが逆にスペース効率が良く感じた。
・純正スピーカーラインからの分岐で動作
→iDriveが便利なので他のオーディオを入れる必要を感じなかった。あとインストールが楽
・電源は10Aが取れる配線からの分岐からパワーを供給
→別途リレー回路を組んで電源を取るのは非常に面倒かつ、高メンテナンスコストなのでヒューズボックスから電源を用意できるのが非常に良い
などが選んだ理由になります。
ちなみに私のBMW F20 1シリーズは
・2016年式 1シリーズ F20 118d スポーツ
です。オーディオ周りはドア横のツィーターが一部Mスポ仕様にはついているのですが、私のは非Mスポなのでついていません。
F20 1シリーズにサブウーファーをインストールする際、特に注意する点
取付解説に移る前に、BMW車特有の注意点を説明させていただきます。
今回サブウーファーをインストールするにあたり、リアトランクに置く予定なのですが、リアトランクから最も近いスピーカーはリアスピーカーです。
ですので当初はこのリアスピーカーの端子部に分岐用の配線をはんだ付けして、オーディオ信号をゲットする予定だったのですが、これが失敗でした。
リアスピーカーのスピーカーラインには、ハイパスフィルタを通った信号が流れているのです。
オーディオは専門外なので詳しい説明は省きますが、サブウーファーを鳴らす低周波(100Hz以下)のオーディオ信号がリアスピーカーには流れていません。
(厳密には減衰されてるので鳴らないわけではない。ものすごい極小音量になる)
これは、スピーカーの音質アップする常套手段なのですが、純正でこれが行われているとは思いませんでした。外車はやっぱりすごいですね。
ですので、オーディオ信号をスピーカー間近から取りたいなら、取る場所はシート下のサブウーファーからに限定されます。おそらくこちらの信号はローパスフィルタが掛かった信号だと思います。(未確認)
実際にリアスピーカーとシート下サブウーファーの2つにつないで鳴らしてみると、素人目にもわかるぐらい低音に違いが出ます。50~70Hzの体に響く低音がシート下サブウーファーから信号を取ると、増設サブウーファーから鳴るようになります。
内装外しから試運転までの手順
1. フロントシートを外す。
まずはサブウーファーにアクセスして、オーディオ信号を分岐します。
上記で申した通り、シート下純正サブウーファーに流れているオーディオ信号を取る必要があるので、フロントシートを取り外します。
運転席、助手席どちらから手を付けても問題ありませんが、配線長の関係で、助手席側のほうが若干楽です。
シートはT50のトルクスで止まっているので、取り外します。座席を前方に一番繰り出すと後部のネジが、その逆を行うと前部のネジにアクセスできるようになります。
かなり強く止まってますので、ネジを舐めないように注意しましょう。
実際にネジを取り外すとシートを持ち上げられるので、倒れてこないようにしながらリアシートに立てかけます。
シートについている配線は取り外さなくても作業は可能です。電動シートはわかりません。
2. サブウーファーカバーを取り外す
シート下にアクセスできるようになったら、サブウーファーカバーを外します。T20のトルクスで止まってるので、4か所外します。
3. サブウーファーからコネクターを外し、純正配線に割り込み
カバーを外すとサブウーファーに直接アクセスできるようになります。今回は信号線を分岐するだけなので、サブウーファー本体はそのままにして、コネクターだけを抜いて作業を続けます。
爪のかかっているコネクターをマイナスドライバー等で外すと4線つながった配線が見えると思います。
そのうち細い2本が今回取りたいスピーカーライン信号です。
(手元に配線表WDSがないのでオシロで信号を見ながら配線を探しました。私の場合はこれで問題ありませんでしたが、仕様によっては配線が異なりますので、必ず確認してから施工してください。)
今回はお手軽エレクトロタップです。サブウーファー側に極性が書いてあるので、±を判別します。
4. エアコン口横から分岐した配線を出す
エレクトロタップのもう片方に分岐用の配線をつけ、分岐は完了です。
スピーカーにはいつ出力が来るかわからないので、これからの作業は必ず絶縁に気を配ってください。
分岐した配線は後席用の足元エアコン横から出すと配線がすっきりします。その時下のスポンジは持ち上げるだけで配線を通すことができます。
動作テストを行う。
この段階ですでに動作テストが可能になります。「TS-WX70DA」の説明書をよく読み、配線を仮組しましょう。
電源はどこか常時電源からとって、試しに鳴らしてみましょう。配線に問題がなければ音が鳴るはずです。この際、電源ON,OFF用の配線にも12Vを流さないと、そもそも起動しませんので注意してください。
5. シートを戻し、反対側の座席も1~4の作業を行う
テストが完了したら仮配線を外し、シートをもとに戻します。1~4の作業を逆にたどりましょう。
シートが戻せたら、反対側の席も同様に処理を行い配線を分岐します。ドライブシャフトを基準に線対称になってるだけなので、説明は省きます。
6.ウーファーの電源を、トランク下のヒューズボックスから分岐して取る準備
このPioneer「TS-WX70DA」には常時電源につなぐ配線と、オンオフを検知する信号線の2つをつなぐ必要があります。
常時電源はシートヒーターにつながっている20Aヒューズから、信号線は走行に影響を及ぼさないアクセサリー電源になっている5Aヒューズから取りました。
シートヒーターは私の車にはついていないので、選択しました。
具体的な場所はリアヒューズボックス上部についているヒューズ表をご覧ください。
フロントシートに向かっている配線を隠さないなら、この段階で電源に接続させ、動作確認が取れれば作業は終了です。
今回は配線を内装内に隠しますので、リア内装をすべて取ります。
7. リアトランクヒンジカバーを外す
4つのピンを工具等で軽くつまみ、ピンを取ります。ピンが外れたら進行方向と同じ向きに斜め上に持ち上げながらカバーを外します。
8. 荷かけフックを外す
サイドの内装を外すために荷かけフックを取り外します。(T40のトルクス)
9. サイドの内装を外す
荷かけフックを外せばサイドの内装は何にも止まってませんので、取り外せます。
外し方は青→緑→紫の順に車両中央方向に軽く引っ張れば取れます。ただ溝にはまっているだけなので、力はかけずに徐々に外していきましょう。
助手席側は内装を外す際に、注意はいらないのですが、運転席側はライトやアクセサリーソケット、燃料蓋開閉用のケーブル等がついていますので内装を外しきる前に取り外しましょう。
幸いケーブル長はそこそこありますので、無理やり引っ張ったりせずとも手を入れて外すことができるかと思います。
10. 配線隠し
ここまで外せれば、あとは内装を持ち上げたりして配線をすることができます。ドア下のカバー等に滑り込ませるように配線を入れれば、フロントシート下まですべての配線を隠せると思います。
シート下の配線はいったんサブウーファー横まで配線を持ってきて、スポンジの割れ目に配線を隠せば、全体的にきれいです。
完成
配線が完了したら内装を逆手順で戻し完成です。戻す際も、力をかけて戻す箇所はありませんので、はまらないときは徐々に戻していきましょう。
視聴した感想ですが、さすが200Wですね。あるとないとでは音に厚みに違いが出ます。出力を高めにすれば体に響く低音が出ます。
純正配線に割り込ませたのでiDriveのサウンド設定から低音の効きを選べるのもいいですね。
今回のインストールですが、他の国産サブウーファーでも、スピーカーラインからオーディオ信号を取る方法なら真似できるかと思います。
ご参考までに!
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